株式会社サンライズの飛躍
経営難に陥った旧虫プロダクションから独立したスタッフが1972年に有限会社サンライズスタジオという名で創業。
岸本吉功、伊藤昌典、山浦栄二、渋江靖夫、岩崎正美、沼本清海の虫プロの制作・営業部門の7名が設立メンバーで
ある。資金がなかったことから、同年、虫プロダクションの音響を担当していた東北新社に出資してもらい、サンラ
イズ創業者との共同出資により株式会社創映社設立。創映社が企画と営業を行い、アニメの実制作はサンライズスタ
ジオで行なう体制だった。当時の企画・開発陣はサンライズスタジオと創映社の両方に在籍する状態だったが、創映
社自体は東北新社の子会社で下請けの存在だったため、当時制作した作品の著作権は全て「c東北新社」となってい
る。
この通り、元々が営業・制作畑のスタッフたちが中心となって興した企業であり、しかも彼らのルーツともいえる虫
プロが1973年に経営破綻してゆく様を目の当たりにしているため、経営陣はアニメの作品性も重視するが、それ以上
に必要に応じた外注の多用などコスト削減や玩具販売なども含めて、総合的な採算性を最重視する経営方針を打ち出
した。これには「資金のない弱小プロダクション故に人件費を負担できない」という理由もあった。「1970年代のサ
ンライズはギャラは業界一の安さ」とも、「絵コンテ料の安さは業界で有名」だったとも言われ、アニメーターの間
ではサンライズの仕事はやらない方がいいと話題になっていたという。
作る作品はきわめて低品質で「アマチュアのサンライズ」と言われていた。安彦良和によると「ものづくりの会社と
してはとてもいい加減だった」とのこと
1976年11月に東北新社傘下から独立。サンライズの飯塚正夫によると『ゼロテスター』や『勇者ライディーン』など
で得た利益はすべて東北新社にいって、彼らは給料が上がらず不満が溜まっていたそうである。一説には利益の配分
を巡る喧嘩別れとも言われる。株式会社日本サンライズに改組・商号改称し、東映本社作品と円谷プロ作品のアニメ
ーション制作を下請け。翌年1977年の『無敵超人ザンボット3』にて初めて自主制作作品を世に送り出す。1979年制
作の『機動戦士ガンダム』により、アニメ業界にリアルロボットブームを興す。
1985年にはオリジナルビデオアニメに進出。ただし、オリジナルと言っても全くのオリジナル企画は少なく、『装甲
騎兵ボトムズ』のようにテレビシリーズで人気を得た作品の続編と、『機甲猟兵メロウリンク』のように、その延長
線上にある企画との基本方針を取っている。
1987年6月に株式会社サンライズに商号改称し、山浦栄二が社長に就任する。従来からのオリジナル路線を転換し、
この年より『ミスター味っ子』『シティーハンター』『バツ&テリー』などの原作ものを手がけることが増えていっ
た。また、『機甲戦記ドラグナー』を最後にリアルロボットブームが下火になったことから、『魔神英雄伝ワタル』
を機に子供がロボットに乗る、或いはロボットと友情を育むことで敵を倒すロボットアニメが登場した他、『鎧伝サ
ムライトルーパー』のように容姿端麗な美少年が特殊アーマーを装着する変身ヒーロー作品が幅を利かせるようにな
った。また、ガンダムよりも下の年齢層をメインターゲットとした『勇者シリーズ』が1990年代前半には商業的な成
功を収めるなど、元々得意とするオリジナル作品も堅調に推移した。
1994年4月1日、バンダイの資本参加を受けて同社のグループに入る。経営陣は刷新され、松本悟のようにバンダイか
ら人が入ってくるようになった。
川口克己によるとバンダイには『ガンダムシリーズ』を基準にする向きがあり、同シリーズと同程度の売上でないと
成功とみなされず自然とガンダムに偏重していく傾向があるという。サンライズ作品に限らず、「ロボットアニメは
ガンダムに淘汰される」という意見もある。このため近年少年向けロボットアニメでのオリジナル作品を発表する機
会になかなか恵まれなくなった。特に未就学児から小学生に向けた作品は同じバンダイの看板作品である『スーパー
戦隊シリーズ』(東映)と競合することから極力控えられている。
2000年以降は、美少女アニメにロボット・ヒーローアニメ的な演出を導入した『舞-HiME』シリーズ、『ケロロ軍曹
』や『銀魂』のようなパロディ要素の多い作品、『クラッシュギア』シリーズ、『陰陽大戦記』・『古代王者恐竜キ
ング』等のゲーム・玩具とのタイアップ作品、『ゼーガペイン』『コードギアス 反逆のルルーシュ』等のオリジナ
ルロボット作品を制作している。こうした色々な作品を手掛けているものの同社の収益の大半はガンダムシリーズに
依存している。
『ケロロ軍曹』では第33話において、ケロロ小隊が同社を訪れた事がある(劇中では 「サンイラズ」と呼ばれてい
た)。
2007年にはバンダイナムコグループの経営統合もあってか、旧ナムコの『THE IDOLM@STER』を原案とした『アイドル
マスター XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)』が制作された。また、2008年には同じく旧ナムコの『テイルズ オブ ジ
アビス』のアニメ版の制作も行なっている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
1979年制作の『機動戦士ガンダム』で有名になりました。
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